刺繍の仕上がりは、糸と同じくらい布の選択に左右されます。リネンは刺繍素材として優れていますが、一口にリネンといっても目の粗さや漂白の有無、厚みによって使い勝手がかなり違います。Birch Blend Lineでは岡山の「布商 西田」から仕入れたリネンを主に使っていますが、その選び方の基準をここで共有します。
目の粗さ(カウント数)で何が変わるか ¶
リネンの目の粗さは「カウント数」で表されることがあります。数字が大きいほど目が細かく、細かいステッチに向いています。28カウント以上のリネンは、クロスステッチや細かいフランス刺繍に適しています。一方、粗めのリネン(14〜18カウント)は、太い糸を使ったラフな刺繍や、スモッキング刺繍に向いています。
漂白の有無:ナチュラルとオフホワイトの違い ¶
ナチュラルリネンは漂白していない生成り色で、温かみのある仕上がりになります。白い糸を使うと色のコントラストが出て、アンティーク調の雰囲気になります。オフホワイトは軽く漂白したもので、白に近い色合いです。白い刺繍糸を使うシャドーワークや、モノトーンの作品に向いています。Birch Blend Lineでは用途によって使い分けています。
厚みと刺しやすさの関係 ¶
薄いリネンは針が通りやすく、細かい作業に向いていますが、刺繍枠にはめたときに布が伸びやすいという欠点があります。厚めのリネンは安定感がありますが、針が通りにくくなります。初心者には中程度の厚みのリネン(目安として100〜130g/m2程度)が扱いやすいです。
水通しは必ずする ¶
リネンは洗うと縮みます。刺繍を施す前に必ず水通し(水に浸して乾かす)をしておかないと、完成後に洗ったときに布が縮んで刺繍がよれてしまいます。Birch Blend Lineでは、仕入れたリネンはすべて水通しをしてから使っています。
素材選びに迷ったら、まずはナチュラルリネンの中程度の厚みのものから試してみてください。ワークショップでは実際に複数の素材を触り比べることができます。